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9月, 2021の投稿を表示しています

茶の花と梅の木の新芽を生ける

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秋も深まりゆく今日このごろ、いけばなマニアの皆様方に置かれましては運気の高低に関わらずそれなりに楽しくお過ごしのこととお慶び申し上げます。 さて、本日も華道家象師匠の日頃の精進の証として、茶の花と梅の木の新芽を生けるのである。 野生の茶の木を探して近所の野山を徘徊して急斜面の土手に生えてるのを見つけ、命がけで這い上がり採取した精気横溢の二輪である。 梅の新芽は我が庭園の梅の木の根本から採取したもので、そのエナジーは青天を衝く勢いである。 象源流華道は近所のお花屋さんで買ってきたものやお教室で用意されたものを安直に生ける「お花のお稽古」とは違い、命がけで花を探すところから始まる氣の鍛錬であるわけである。 もちろん花器は薄端であるが、そこはそれ日本の明日を担う胆力の行方を占うあれこれそれこれにはやはり薄端である。 中央にある小さな二輪の花が茶の花である。 茶の花は9月から11月にかけて一見ツバキに似ている白い小さな花が咲き、地域によっては12月ごろまで見ることができるが、まあ、秋の花ということである。 いけばなとしてのこの作品では、その茶の花を中心に、この世宇宙に氣が発しているという情景を描くために葉や茎や梅の新芽などの他の要素を配しているわけである。 花を生けてそのエナジーで心の病んだ日本を立て直さんという気功師華道家ならではの精神の発露であるが、大きなお世話であるということも言えるのである。 ・ 象気功

中秋の名月にススキを生ける

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本日9月21日は中秋の名月いわゆる十五夜であるので、ススキを生けたのである。 根締めは柿である。 根締めとは、生け花で挿した花や枝などの根もとを締め形を整える花材である。 根締めとしてお月見団子になぞらえて柿を用いたわけである。 さすがにこのあたりが華道家としての象師匠の奥ゆかしい見識である。 無意味な自画自賛はこのくらいにして、十五夜飾りのススキはお神酒を入れる瓶子(へいし)に挿し、本数は3本あるいは5本程度の奇数で楚々と生けるのが本来であるが、もちろん運気の入り口としての道場の玄関ホールの生花であるから、本数にこだわらず、いつもの薄端に豪快に生けたのは言うまでもないことである。 残念ながら背景の杉板原木の壁がススキの黄土色と被って、肉眼とは違いあらいやんのお写真である。 朝から近所の野山を走り回ってススキを見つけたのであるが、時期が時期で草刈りの憂き目にあってこれがなかなか見つけるのに難渋して、帰りがけの道路の端つまり道端に生えてたものを頂いてきたのである。 来年からは最初から道端を探すのである。 てなことでひとつ。 ・ 象気功

ムクゲの花を生ける

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我が象形流気功道場の庭園の片隅にあるムクゲが終わりそうなので生けるのである。 花器はいつもの薄端である。 薄端以外にないのかいというお声もあろうが、象形流華道は薄端専門である。 もちろん、薄端よりも良い花器が見つかれば変えることもないではないのは言うまでもないことである。 薄端は池坊や古流で用いられる花器であるが、ウスバカゲロウとはなんの関係もないし、もちろん餅をつく臼とはまったく無関係である。 象形流では氣を生けることをテーマとしているので、いけばなとしての造形はなんでもいいわけであるが、そこはそれ先祖から受け継いだありがたいDNA遺伝子に書き込まれた芸術家としての才能をいかんなく発揮してしまうわけである。 日本の華道は世界にも類を見ない多様な方向性を見せるわけであるが、象源流はある意味薄端のみの方向性であるので、ここはひとつその真髄をみせるべく薄端道ともいうべき技術を開陳するわけである。 ううむ、読む人によっては若干意味不明であるかもしれんが、まあ、そういうことである。 ムクゲ(木槿)はアオイ科フヨウ属(ヒビスクス、ハイビスカス属)の落葉樹で、別名をハチス、もくげとも呼ばれる落葉樹である 。 中国原産で韓国の国花であるが、日本に伝わったのは平安時代以前という馴染みのある花である。 耐寒性大暑性が強く庭木として広く植栽されるほか垣根としても最適で、また茶を嗜むあたしとしては夏の茶花としても欠かせない花であるが、象形流茶道まで開陳すると時間がいくらあっても足りないのでこの辺でお開きである。 ・ 象気功

ハナトラノオを生ける

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ハナトラノオである。 つまり花の咲くトラノオであるが、もちろん我が象形流気功道場の庭園に半野生化したいわば野の花である。 花を生けるということは、これはこれでエネルギーを半端なく使うのである。 庭園にない場合は象形流華道の理念により自然の野の花野草樹木を生けるわけであるから、その採取だけでも野を走り山に分け入り、ときにはウサギやタヌキやヘビやスズメバチなどと出くわして命がけで生けるという、人間本来の野生を取り戻すべくあれこれする華の道である。 安直にお花屋さんで売ってるいわゆる養殖の花と違い、野の花は一旦切ると寿命が短いのでその一瞬を生けるということである。 さらにはその一瞬の氣をいただくのが象形流華道である。 ハナトラノオ(花虎の尾)、 別名カクトラノオ(角虎の尾) はシソ科の植物で、北米東部原産の多年草で宿根草である。 日本では園芸植物としては一般的で、開花期は8~9月頃である。 性質が大変強く、耐寒性大暑性ともに強く、乾燥地よりは湿気のある土地が好みで、鉢植えの場合はとくに乾燥に注意が必要である。 一度植えると放置していても地下茎でよく増え半野生化するため、自然派の華道家としては世話のかからない花である。 ・ 象気功