ムクゲの花を生ける

我が象形流気功道場の庭園の片隅にあるムクゲが終わりそうなので生けるのである。

花器はいつもの薄端である。

薄端以外にないのかいというお声もあろうが、象形流華道は薄端専門である。

もちろん、薄端よりも良い花器が見つかれば変えることもないではないのは言うまでもないことである。

薄端は池坊や古流で用いられる花器であるが、ウスバカゲロウとはなんの関係もないし、もちろん餅をつく臼とはまったく無関係である。

象形流では氣を生けることをテーマとしているので、いけばなとしての造形はなんでもいいわけであるが、そこはそれ先祖から受け継いだありがたいDNA遺伝子に書き込まれた芸術家としての才能をいかんなく発揮してしまうわけである。

日本の華道は世界にも類を見ない多様な方向性を見せるわけであるが、象源流はある意味薄端のみの方向性であるので、ここはひとつその真髄をみせるべく薄端道ともいうべき技術を開陳するわけである。

ううむ、読む人によっては若干意味不明であるかもしれんが、まあ、そういうことである。

ムクゲ(木槿)はアオイ科フヨウ属(ヒビスクス、ハイビスカス属)の落葉樹で、別名をハチス、もくげとも呼ばれる落葉樹である

中国原産で韓国の国花であるが、日本に伝わったのは平安時代以前という馴染みのある花である。

耐寒性大暑性が強く庭木として広く植栽されるほか垣根としても最適で、また茶を嗜むあたしとしては夏の茶花としても欠かせない花であるが、象形流茶道まで開陳すると時間がいくらあっても足りないのでこの辺でお開きである。

象気功

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