晩春の華やぎを表現してドウダンツツジとツツジを生ける

白い花がドウダンツツジで、赤い花がおなじみのツツジである。

右下に伸びるドウダンツツジの枝はシンメトリーを崩すための華道の基本としての一手である。

ドウダンツツジは古来より有毒という定説があるが、近年は無毒というのが定説である。

ドウダンツツジ(灯台躑躅、満天星)は、ツツジ科ドウダンツツジ属の植物で、4月ごろが開花期で白い釣り鐘型あるいは壺型の鈴蘭のような花をつける。

灯台躑躅の語彙は枝分かれしている様子が夜間の明かりに用いた結び灯台の脚部と似ており、その「トウダイ」から転じたものと言われている。

満天星の表記は中国語名の表記に和名のドウダンツツジの読みを充てたものである。

なるほどね。

晩春の季語である満天星の花(ドウダンノハナ)はそのへんから来ているわけである。

二十四節気では晩春を清明(4月5日ごろ)から立夏の前日(5月5日ごろ)までと定めているが、まあ、旧暦を基準としているので現代の実際の感覚とは多少違うかもしれないのである。

晩春というとなんとなく春のたそがれという趣きがあるが、山野は春爛漫真っ盛りで、我が100万坪の大庭園も今を盛りとあれこれの花が咲き乱れているのである。

その膨大な華やぎを花器である薄端(うすばた)の上に表現したわけである。

そこで一句。


満天星の花にカラスの笑い声


ううむ、やはり天才だ。

クンダリニー暴発により脳が覚醒している。

いや、べつにしゃぶのせいではない。

こらこら誤解されるからよしなさい。

象気功

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