再びサザンカを生ける・姫白菊

 例によってうちの裏山に咲いていたサザンカを生けたのである。

山のものであるから花の向きがあっちゃこっちゃであるが、それも風雅のひとつとらえての作品である。

前回は大空(おおぞら)という種類を生けたわけであるが、サザンカは大変種類が多いのである。

専門家や好事家があれこれ交配して微妙にちがうものにそれぞれ名前を付けて楽しんでおられるので、まあ、正確なところは何とも言えないが、今回生けたのは姫白菊というもっとも一般的な、いわばサザンカの代表的な種類である。

姫白菊の開花期は11月から12月で、つまり、今が最盛期である。

ツバキも大変種類が多いので、サザンカとツバキを見分けるだけでも大変である。

まあ、いずれにしてもあたしは氣と美を追求する気功師華道家であって、植物学者でも庭師でもないので正確な名称は専門家にお任せするのである。

ましてあたしが生けるものはいつ植えたかわからない、ある山にある意味自生のものであるので、何がなんだかわからんものもあるのである。

山のものであるので、自生の勢いというのか、自然の雑然とした野趣を表現して生けたわけである。

生け花をオブジェとして抽象的な表現で生けることが昨今の風潮であるが、それはそれとして、気功家の氣の修練としての生け花は自然の息吹をいかんなく表現するのが道であると、誰が何と言っても譲らないわけである。

もちろん誰も何とも言わないとは思うが、美についてはそれぞれであるので、この生け花から氣を感じていただければこれ幸いである。

まあ、そうは言っても道場の入り口に生ける花であるので、でたらめに生けても美とはほど遠いことになるので、そこはそれなりの法に則って生けるわけである。

もちろんあたしの感性であるので、受け入れられないという向きもあるのは承知の上である。

野趣を生けることを基本とするのが象形流華道である。

ということでひとつ。

象気功

コメント

このブログの人気の投稿

美女の眩耀を表現してビヨウヤナギを生ける

真夏の太陽を表現してグラジオラスを生ける