コスモスを生ける

コスモスは、キク科コスモス属の総称で、一般的に見られるオオハルシャギクのほかにキバナコスモス、チョコレートコスモスなどがあるが、我が象形流気功道場の庭園に群生しているのはもちろん一般的なオオハルシャギクである。

象形流華道は野の花を生けることを旨とする流派であるので、我が大庭園の2mに育ったコスモスの大木を切り倒し、その生気が失せないうちにその姿を花器薄端に移したわけである。

コスモスは非常に世話のかからない植物で、やせた土地にも元気に育つのであるが、我が大庭園は元が農地であるので、肥沃すぎるため育ちすぎてしまうのである。

だから、ふつーのおうちのお庭やベランダでお育てになる場合は肥料をやりすぎないようにすることがコツである。

野の花であるコスモスは、やはり野に咲いてるままの状態のものがよろしいとは思うが、象形流薄端華道家元としては薄端に生けたいわけである。

しかし、コスモスは生け花としては非常に難しいのである。

それはいわゆる「持ち」が悪く、4~5日で花びらが落ちてしまうからである。

つまりはコスモスは生け花としては不向きな花であるが、昨今は街のお花屋さんでも切り花として売っているところもあるので、お花のお稽古に精進する方は一瞬の時を生けるという楽しみも味わえるわけである。

コスモスの語源は、ギリシャ語では「宇宙」の「秩序」を意味し、ラテン語では秩序をもつ完結した世界体系としての宇宙の事であるので、宇宙のエナジー波動を体内に受けて氣を高めることを生業とする我が道場の入り口に生けることは、神の御指図であるのは言うまでもないことである。

象形流華道は人体の組成が宇宙と一体であることをつかむための法である。

象気功

コメント

このブログの人気の投稿

再びサザンカを生ける・姫白菊

茶の花と梅の木の新芽を生ける

美女の眩耀を表現してビヨウヤナギを生ける