茶の花と梅の木の新芽を生ける

秋も深まりゆく今日このごろ、いけばなマニアの皆様方に置かれましては運気の高低に関わらずそれなりに楽しくお過ごしのこととお慶び申し上げます。

さて、本日も華道家象師匠の日頃の精進の証として、茶の花と梅の木の新芽を生けるのである。

野生の茶の木を探して近所の野山を徘徊して急斜面の土手に生えてるのを見つけ、命がけで這い上がり採取した精気横溢の二輪である。

梅の新芽は我が庭園の梅の木の根本から採取したもので、そのエナジーは青天を衝く勢いである。

象源流華道は近所のお花屋さんで買ってきたものやお教室で用意されたものを安直に生ける「お花のお稽古」とは違い、命がけで花を探すところから始まる氣の鍛錬であるわけである。

もちろん花器は薄端であるが、そこはそれ日本の明日を担う胆力の行方を占うあれこれそれこれにはやはり薄端である。

中央にある小さな二輪の花が茶の花である。

茶の花は9月から11月にかけて一見ツバキに似ている白い小さな花が咲き、地域によっては12月ごろまで見ることができるが、まあ、秋の花ということである。

いけばなとしてのこの作品では、その茶の花を中心に、この世宇宙に氣が発しているという情景を描くために葉や茎や梅の新芽などの他の要素を配しているわけである。

花を生けてそのエナジーで心の病んだ日本を立て直さんという気功師華道家ならではの精神の発露であるが、大きなお世話であるということも言えるのである。

象気功

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